DIMENSION SHIFTERの開発者に聞く——演奏の動きを、そのまま音にするという発想

足元の操作に意識を取られず、もっと演奏そのものに集中できたら——。DIMENSION SHIFTERは、そんな演奏者の感覚に正面から向き合って生まれたプロダクトだ。

TONEBOOKでは、その発想の出発点と、開発者が見ている「演奏体験の変化」について話を聞いた。

操作から解き放つ——演奏と音の距離を問い直す

── まず、DIMENSION SHIFTERはどんな発想から生まれたのでしょうか?

一番の起点は、「演奏の流れが、操作によって分断されている」という違和感でした。エフェクトを切り替えたり、踏み込んだりする瞬間って、どうしても一拍演奏の外側に意識が飛ぶ。その感覚が、ずっと引っかかっていたんです。

── その違和感に対して、どんな解決策を考えたのですか?

「操作を減らす」よりも、「操作という行為そのものをなくせないか」と考えました。
そこで行き着いたのが、演奏中の動き自体をコントロール情報にするという発想です。弾いている身体の動きが、そのまま音に影響するなら、操作と演奏を分ける必要がなくなるなと。

ストラップに取り付けたトランスミッターが自由な演奏を叶える

動きが音になる瞬間——身体感覚から発想したコントロール

── DIMENSION SHIFTERは、いわゆるエフェクターとは少し違う立ち位置ですよね。

はい。いわゆるエクスプレッションペダルと同じような働きをします。なので我々はDIMENSION SHIFTERのことを「エクスプレッションストラップ」という新ジャンルで捉えています(笑)
同じフレーズを弾いても、体の使い方や姿勢、動きによって結果が変わる。そこが、この製品の一番おもしろいところですね。  

エクスプレッションペダルのようにエフェクターに接続して使う

存在を忘れさせる設計——演奏体験を支えるデザイン思想

── 実際に触った人の反応で、印象的だったものはありますか?

最初は皆さん、「どうやって使うんだろう?」と少し構えます。でも一度音を出すと、「あ、そういうことか」とすぐに腑に落ちる。頭で理解するより、体が先に反応する感覚に近いかもしれません。 

── 演奏体験としては、どんな変化が起きると感じていますか?

「弾いている感覚が、音に直結している」と感じやすくなると思います。
ペダルを踏むタイミングを考えなくていい分、フレーズの抑揚やリズムへの意識が自然と前に出てくる。結果的に、演奏が少し“身体的”になる感覚があります。

── デザインや形状にも、演奏者視点の工夫が見えます。

演奏中に存在を主張しすぎないことは、かなり意識しました。トランスミッターはストラップ幅に収まるサイズ感にしていますし、レシーバー側も、誤操作が起きにくいよう操作子を整理しています。「使っていることを忘れられる」くらいが理想ですね。

EXP端子があればどんなエフェクターにも対応できる

── どんなギタリストに触ってほしいですか?

特定のジャンルに限らず、「いつもの弾き方に少し飽きてきた人」にはぜひ試してほしいです。新しい奏法を覚えなくても、普段の演奏が違って聴こえる体験ができると思います。 

まだ正解のないプロダクト——これからの表現と可能性

── 最後に、DIMENSION SHIFTERを通して伝えたいことは?

演奏って、本来すごく自由なものだと思うんです。DIMENSION SHIFTERは、その自由さを少しだけ後押しする存在でありたい。正解の使い方はありません。自分なりの距離感で、音との関係を楽しんでもらえたら嬉しいですね。 

── TONEBOOKをどのように活用している?

DIMENSION SHIFTERは良くも悪くも全く新しい見た目や操作で動きます。少しでも使用ハードルを下げるべく、開発メンバーでレシピ動画を配信しています。ユーザーの皆さんにも是非たくさん投稿していただき、「新たな可能性」を発信してほしいです。私たちも参考にさせてもらいます(笑) 

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